【子どもが泣いた時の違い】〜ぼくがオーストラリアの保育園で学んだこと〜

アイキャッチ画像 オーストラリアの保育園で学んだこと

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はじめに 


数年前まで日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育園ってどんな感じなんだろう?」「海外ってどんな保育してるんだろう?」という思いから、
2014年から2016年の始めまでワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ行き、
英語を勉強し、オーストラリアの保育園で働くための保育士資格を取り、
約5ヶ月間、現地の保育園で働いてみました。
 
 
その約5ヶ月の間に、現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどをまとめていこうと思います。


 
 
ちなみに、現在はワーホリのビザがもう切れてしまったので、
今は日本で暮らしながらこの記事を書いています。
 
 
海外(オーストラリア)の保育•子育てを間近で見てきたから分かることがたくさんあります。多くの人に知ってほしいと思うことがたくさんあります。
 

日本の保育園•幼稚園で働いている方、
子どもと関わる仕事をしている方、
日本で育児•子育てをしている方、
海外の保育園に興味がある方にぜひとも読んでもらいたいです。
 
 
 
※注※ 
記事中では、ぼくがオーストラリアで働いていた園の名前をP園と記載しています。

 

 

今回は保育園で【子どもが泣いた時】の子どもの様子について、

オーストラリアの保育園で感じた日本との違いです。

チャイルドケア オーストラリア

 

 

泣くこと


 

子どもはよく泣きます。

悲しいとき、悔しいとき、痛いとき、機嫌が悪いとき、びっくりしたとき、、、

 

「泣く」というのは、

まだ言葉で上手く表現できなかったり、

感情を上手くコントロールできなかったりする子どもならではの主要な表現方法です。

 

 

声をあげて泣いている時の音には、人間が不快に感じる周波数みたいなものが含まれているそうです。

誰かが泣いているの声を聞くと「気になって仕方がない」「放っておけない」ということらしいです。

 

もし子どもの泣き声が鳥のさえずり川のせせらぎと同じ周波数だったら、

「子ども泣いてるけど今ちょっと手が離せないからもうちょっと後でもいいかな。あの泣き声、気持ち安らぐし。」なんてことになりかねませんもんね。笑

 

 

まだ自分だけの力で身の回りのことができない子ども(特に赤ちゃん)は、

泣くことで「お腹が空いた!!」「眠たい!!」「うんちが出た!!」と必死で伝えているのに、

それを「あの泣き声癒されるわよね〜。もっと聞いていたいわ〜」なんてことになったら子どもにとっては大問題!

 

 

だから、「泣き声」は、人間が「放っておけない」「無視できない」音になっているんですね。

 

たまに、「私、自分の子どもの泣き声を聞くとイライラしてしまうんです。母親失格なのかなぁ。」なんて悩まれる場合もあるようですが、誰だって子どもの泣き声は「放っておけない」ようになっているんですから、生理的に「不快」に感じるのはしょうがないものです。

大人がどうこうというより、子どもの側の命をかけた生きる術だということです。

 

だから保育士としては、全然泣かない子どもの方が怖かったりもします。

 

この「泣く」という行為、日本とオーストラリアの保育園ではすごく違うなと思った部分がありました。

オーストラリア 保育園

 

 

園の中心で愛を叫ぶ


 

日本の保育園でもオーストラリアの保育園でも、子どもが泣く姿はよく見ます。

すぐ泣く子は泣くし、我慢強い子は目に涙を溜めながらも泣かないように頑張る子もいます。

 

そして、子どもが泣く理由もほとんど同じで、

「お腹が空いた」「眠たい」「疲れている」「転んで痛かった」といった生理的な欲求によるもの、

「おもちゃを取られた」「仲間はずれにされた」「順番を抜かされた」といった対人関係のトラブル、

「お母さんに会いたい」「おうちに帰りたい」といった寂しさからくるもの。

 

日本でもオーストラリアでも子どもが泣く理由はあんまり変わらないんだなって思いました。

 

 

ただ!

 

「泣き方」については、

日本の子どもと比べて大きく違うところが2つくらいありました。

 

 

その1つ目が

保育園で子どもが泣くときに

大声で

 

「マミィー!!!!!!」

「ダディー!!!!!!」

って叫ぶことです。

 

もう大絶叫なんです。

 

部屋中に響き渡る声で「マミィィィィ〜!!!」って。

 

 

日本の保育園で働いていたときには、

子どもが「おかあさーん!!!」「おとうさーん!!!」

って絶叫しながら泣いているのをあまり見たことありませんでした。

日本の子どもたちはどちらかというと、「うわーんッ!」とか「うえーんッ!」とかって音が合うイメージです。

 

 

P園でそんな様子を見て、

普段からいっぱい愛を感じていて、親との信頼関係があるからこそ、

困った時や嫌なことがあった時、助けを求めたい時に

「マミー!!!」「ダディー!!!」と叫ぶのかなって思ってました。

 

前回の記事でも書きましたが、

【ハグとキスとアイラブユー】によって親への絶対的な信頼感があるんだろうなって。

オーストラリア 子ども 保育園

 

 

ただ、ぼくが気になったのが、

自分が悪いことをして先生に怒られたときにも同じように叫ぶことです。

 

「転んでヒザを擦りむいた」「お腹が痛い」「友だちにおもちゃを取られた」という理由なら

泣きながら「マミー!!!」「ダディー!!!」というのもうなずけます。

 

不安なんだな、安心感を求めているんだろうなってわかるから。

 

 

でも、たとえば

「友だちの使ってるおもちゃを無理矢理とって先生に注意された」

 

「みんなが順番待ちで並んでいるところに割り込んで先生に後ろに並ぶように言われた」

 

「ふざけてハサミを持って友だちと追いかけっこをして先生に注意された」

っていう状況。

 

つまり、その子が人に迷惑をかけることや危険なことをしたのが原因となっている状況

そういう状況でも、P園の子どもたちは先生に注意を受けてる最中から「マミー!!!」「ダディー!!!」って叫び始めます。(もちろん全員ではないですが。)

 

P園で初めてこの状況を見たときに

「この子たちは家では怒られたりしないのかな?」って思いました。

 

家でお母さんに怒られる時やお父さんに怒られる時はどうするんだろう、

「グランパ〜!!!グランマ〜!!」っておじいちゃんおばあちゃんの名前を呼ぶのかなと思ったり、、、。

 

 

もちろん日本にも「おかあさーん!!!」て叫びながら泣く子はいるとは思いますが、

数は少ないかなと思います。

 

 

それに比べてオーストラリアではすごく多いと感じました。

特に、2〜3歳の子どもたちに多く

毎回叫びながら泣くわけではないけれど、

クラスの4割くらいの子はそうやって泣くことがあるなって印象。

そして5歳児のクラスでも、そうやって絶叫しながら泣く子がいます。

 

 

子どもがどういう理由で「マミー!!!」「ダディー!!!」と叫びながら泣くのか。

 

親子の絆がものすごく強いのか(悪く言えば甘やかされてるということにもなるけれど)、

はたまた、「マミー!!!」というのがただ発音しやすいだけなのか(笑)

 

日本で「おかあさーん」って言いながら泣き叫ぶ子が少ないのも文字数の問題なのかな?

 

「おかぁ〜さーん!おかぁ〜さーん!」って言いながら泣いてたら息吐きすぎて辛いもんねきっと。

きっと途中で「おかぁ〜さーん!スウゥゥ〜〜〜!おかぁ•••」ってなります(笑)

鼻水吹き出して泣いてるときにそれは大変です。

保育園 オーストラリア

本場の表現力


「泣き方」について日本とオーストラリアの子どもとで違うもう1つは、

表現力です。

 

 

どういうことかというと、

たとえば、

自分が使っているおもちゃを他の子どもに取られた時、

最初は状況を理解するのにキョトンとしているんですが、

「ぼくの大事なおもちゃが取られたんだ!悲しい!!」と状況を理解した瞬間、

 

保育室の床に両手をついて、床に頭ぶつけながら泣いたりするんです。

「マミー!!!(ガンガン)」「ダディー!!!(ゴンゴン)」て。

 

 

 

 

「え? マジ?」です。笑

 

 

まだ可愛いところだと、

園庭で遊んでいておもちゃの譲り合いで順番があとになってしまい、

それが納得できなくて「わ゛ーッッ!!」って泣きながら突然走り出したり。

その時もちょっと相手から離れるとかじゃないです。

 

「おーいどこまで行くんだーい?」ってくらい走り続けるんです。

 

それで、園庭の端っこのフェンスにしがみついて顔をフェンスに押し付けて誰もいない外側に向かって大号泣するんです。

 

「おやおや?この世の終わりですか?」って感じ(笑)

 

 

 

他には、

他の子におもちゃを取られたのが悔しくて、

雨乞いみたいな格好で手を伸ばしながら「神よぉ〜」みたいな感じで号泣したり、、、

 

 

一生懸命作っていたブロックのお城が壊れちゃった時とかでも、

まるでサッカー選手がシュートを外した時のように、

両手で頭を抱えて「オー!マイガッ!」ってやってる姿を見かけます。

 

 

これが3歳や4歳の表現なのか!って感じです。

そしてそれがまた可愛いのなんのって(笑)

 

 

まあ一言でいうと「リアクションが大きい」んですね。

日本ではなかな見られないリアクションだからすごく面白かった。

「こーゆうリアクション、子どもの頃からやってるんだなぁ」って。

オペラハウス

 

 

さいごに


 

「マミー!!!」「ダディー!!!」と泣き叫ぶこと。

表現力の豊かさ。

 

この泣き方についての2つの違い。

日本とオーストラリアの違いとしてすごく興味深い点だと思いました。

 

 

オーストラリアの子どもたちは言葉だけでなくアクションも大きくすることで、

小さい頃から自分の気持ちを表現する力を養っているんだなぁと思います。

 

 

ちなみに、

おもちゃを貸してって頼んだのに貸してもらえなくて「Why!?(なんでっ!?)」って子どもが言ってるとき、

手のひらを上向きにして肩のあたりに持っていくあの恒例のリアクションもやっていて、

 

「あ、こんな小さい頃からやってんだこの表現」

と、なんだか微笑ましく思いながらその様子を見てました(笑)

 

保育ひろば

 

 

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