オーストラリアのチャイルドケアセンター(保育園)で働いてみた17

スポンサードリンク

Pocket

責任がはっきりしてる?思いやりが無い?

 

P園で働いていてすごく気になることがあります。

 

子どもは関係なくて、

職員同士でのことです。

 

そしておそらくこれは保育園だからというわけではなく、

海外の職場だから起きることなのかなって思います。

 

ゴミ捨て

 

例えば、

P園では夕方になると1日のゴミをゴミ捨て場に捨てに行くのですが、

その時はそれぞれの部屋の先生が

自分の担当の部屋のゴミのみを捨てます。

 

P園には

0-2歳児クラス

2-3歳児クラス

3-5歳児クラス

の3つがあるのですが、

 

働き始めて間もなくの頃、

ぼくがゴミ捨て当番だった時に何の気なしに

 

「手が空いてるから他のクラスのゴミも持って行こうかな」

 

って同じクラスの先生に言ったら、

 

すごい真面目な顔で

「なんで?

それは私たちの担当じゃないんだからそこまでしなくていいわよ」

と言われ、

 

「え、俺の優しさ、、、」って感じでした。

 

 

そしてもう一つ。

 

キッチンのゴミ。

 

毎日、キッチンからのゴミはだいたい3−5袋分出ます。

 

調理員さんは昼で帰るのでゴミ捨てはしません。

 

というわけで、職員(先生たち)でそのゴミを捨てなければいけないのですが、

 

キッチンのゴミ捨ては、基本のルールが

「2-3歳児クラスと3-5歳児クラスで半分ずつ」

なんです。

 

どういうことかというと、

 

例えば、

その日に出たゴミが3袋だったら、

先にゴミ捨てに行くクラスの先生が1袋、

あとからゴミ捨てに行くクラスの先生が2袋てな感じです。

(職員によっては、先に2袋持って行ってくれる人もいますが。)

 

また、

もしその日に出たゴミが2袋だとしたら、

先のクラスが1袋

あとのクラスが1袋です。

 

もう片方の手空いてるんだからついでに持って行ったらいいのにって思うんですが、

「残りは他のクラスがやるからいいの」だそうです。

 

 

ちなみにこの場面でも、

ぼくが働き始めて間もない頃、

キッチンのゴミが3袋あって軽かったから全部一緒に持って行こうとしたら

「2-3歳児クラスがやるから1袋は置いとけばいいよ」って。

 

 

「え、俺の気遣い、、、」です。

 

 

洗い物

 

食事のあとの洗い物に関してもそうです。

 

普段、調理員さんはランチ後の食器洗いまでしてから帰るのですが、

たまに食器洗いの前に帰る時があります。

 

そういう日は職員が食器を洗わなければいけないのです。

 

それぞれの部屋分で3つのトロリー(台車)があり、

食後のキッチンには汚れた食器の乗ったトロリーが無造作に3台置かれることになります。

 

で、誰が洗うのかですが。

 

ここでもゴミ捨ての時と同じように、

「自分のクラスのトロリーは自分で片付ける」

が基本になります。

 

 

ぼくがキッチンに行こうとすると

「他のクラスのトロリーはやらなくていいから」

って念を押されます。

 

いくら他の部屋が忙しそうで先生の手が足りて無さそうな時でも

「他のクラスのことは他のクラスがやる」です。

 

ぼくには馴染みのない習慣が徹底しています。笑

 

日本で働いていた時は、気を利かせてなんぼみたいなところがあったので。

 

 

 

というわけでP園では

自分たちのことは自分たちでやる

という習慣?が徹底しています。

 

 

徹底していると言っても、

先生や状況によっては他のクラスのことまでやってくれたりやってあげたりすることがありますが。

 

 

この習慣、おそらく日本とは逆な気がします。

 

日本はなにかと気遣うことが多い(気遣うことができる)ので、

ゴミ袋があったら「全部やっとくね〜」ってなるだろうし、

キッチンの洗い物が残ってたら「時間あるから大丈夫だよ〜」って、たとえほんとはそんな時間なくても、言うだろうし。

 

 

P園ではそういうことがほぼないです。

 

割り切ってます。

 

同じ職場内ですけど、

うちはうち、よそはよそです。

 

 

思うこと

 

このことに関して思うことがいくつかあります。

 

まず思うのが、

P園では(オーストラリアでは?)職場の対人関係が縦じゃなくて横に近いなってこと。

 

日本だったら、

上司•部下だったり、先輩•後輩だったり、年齢だったり、、、

 

なにかあれば「ぼくがやります」「わたしがやります」って

いわゆる下の立場の人が出る場合が多いと思いますが、

P園では(今まで働いたオーストラリアの職場も全部そうだったけど)、

そういう縦の関係をあまり感じません

 

入りたてだろうが、一番年下だろうが、

やりたくないことには「イヤ」ってはっきり言ったり

イヤだって顔を全面に押し出してる人がちょくちょくいました。

 

で、そういう時には年上だろうと先輩だろうと、

気遣のできる優しい人が「じゃあやっとくよ」って出てきたりします。

 

だからオーストラリアの職場で人間関係をうまく運ぶのには、

経験年数や年齢、立場は重要ではなく

もっと個人的な、性格とか人間性が重要になっていると思います。

 

良い人はいつもすごく気遣って周りを助けているし、

そうでない人はいつも文句を言ったり、仕事を人にやらせようとする。

ぼくの働いた職場ではその差がすごくはっきり出ていました。

 

 

日本だったら、

個人の性格や人間性ももちろん関係はしますが、

職場内だとそれと同じくらいかそれ以上に経験年数や年齢、立場が関係してくると思うので。

 

オーストラリアは職場の対人関係が横に近い。

 

これがぼくがP園(他のオーストラリアの職場)で働いてみて感じたことです。

 

 

 

どっちがいいのか?

 

さて、

職場の対人関係を横で過ごすか縦で過ごすか、

どっちがいいのかということをぼくなりに考えてみました。

 

 

今回出した具体的な例で言えば、

他のクラスのゴミを回収するのかしないのか、

洗い物を自分のクラスの分だけするのか他のクラスの分もするのか、です。

 

 

 

まずぼくがこの習慣を知って率直に思ったのは、

 

「たしかに他のクラスに気を使わなくていいから気楽だな」ということです。

 

たとえばですが、

ゴミ捨てでも洗い物でも

「今日は時間あるから他のクラスの分までやってあげよ」

と思ってやってあげたら、

やってもらった側はもちろん「ありがとう」「助かったよ」って感謝すると思います。

 

 

でももしかしたら

「今日やってもらっちゃったから今度逆の立場になったらやってあげなきゃな」とも思うかもしれません。

 

もしそう思われてしまったら、相手に負担をかけたことになります。

 

このやりとりが良いのか悪いのか。

 

 

 

見方によっては、

「これが繰り返されていくことでお互いが助け合う良い環境になる」とも受け取れるし、

「これが繰り返されていくことでそれを負担に感じる人が出てくる」とも受け取れます。

 

人間関係って難しいですね。笑

 

 

でもP園だと、

まずそういうことが起こらない。

 

自分のクラスのことは自分たちでやる、

他のクラスのことは他のクラスの人たちがやる

 

他のクラスが忙しそうでも助けることはしない、

自分のクラスが忙しくても助けてもらうことを期待できない。

 

 

そういう割り切りがあるから、

余計?な心配や気遣いをする必要がなくなります。

 

 

ただ、

ぼくには職場の人間関係がとても冷たく映ってます

 

 

こういうところは自分は日本人だなって思うのですが、

やっぱり「思いやり」や「気遣い」は必要だよ、と。

 

オーストラリアで働いていて「思いやり」や「気遣い」を感全く感じないわけではありません。

 

でも日本と比べたら何倍も少ないです。

 

 

まぁぼくがこうやって思うように、

オーストラリアの人や他の国の人が日本の職場で働いたら、

気遣いや縦の関係に息が詰まってしまうんですかね。

 

 

さいごに

 

今回取り上げたことに関して、

どちらがいいかを決めるのはとても難しいと思います。

 

育ってきた環境も影響するし、

その国の文化も影響するし、

職種も影響するだろうし、

その人自身の性格も影響するだろうし。

 

人間関係っていろんなことが重なって成り立つと思うので、

一概に「こっち!」とは決められないものです。

 

それを踏まえた上での話ですが、

オーストラリアでの1年8ヶ月の生活を経てぼくが今思っているのは、

 

日本の職場や人間関係は「気遣い」や「思いやり」が多いけど、

オーストラリアの職場のように「気遣い」や「思いやり」をあまり意識せずに働くよりはいいかなって。

 

つまり、そういう面に関しては日本の方がいいなって。

 

 

ぼくはもともと日本にいる時からバイトや仕事、その他での人間関係も含めて「気遣い」や「思いやり」を持つことに負担を感じていなかった方なので余計にオーストラリアよりも日本の方が良いって思うというのもあると思いますが、

 

「気遣い」や「思いやり」って相手のことを思って相手のためにするわけだから

悪いことじゃないですもんね。

 

いいことならどんどんやればいいですよね。笑

 

その思いやりや気遣いを相手がどう思うかまで気にしていたらそれがストレスになるし、考えすぎて身動き取れなくなっちゃいます。

 

受け取り方は相手が決めて感じることなので、

そこまで気にしすぎる必要はないと思います。

 

善いと思ったことはどんどんやっていこう。

 

ただP園ではそれをやると、

「そこまでやらなくていいよ」って言われちゃうので、

気をつけなきゃ(笑)




Pocket

スポンサードリンク

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です