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白石康次郎さんという方がいます。
本来は十数人で操縦するヨットをたった1人で操縦し、世界の海に挑み続けている海洋冒険家です。
現在50歳の彼は、26歳の時に自分でヨットを作って海に繰り出し、そして単独無寄港世界一周の当時世界最年少記録を作りました。
きっと世界最年少記録を狙ったのではなくて、
「ヨットで海に出たかったんだよね」「1人で周ってみたかったんだよね」くらいの気持ちだったんじゃないかと思います。
白石さんの話を聞いていると、誰かと競っているわけじゃない、ただ冒険が好きなんだよ、ということがよく分かります。
白石さんの凄さ
そんな白石さん。
すごいのは、その明るさやポジティブな思考もさることながら、
レースに出たりヨットを購入する資金を周りからの募金や寄付金を中心にまかなっているところ。
ヨットはお金がかかるんですって。ヨット1艇、中古でも2億円、船のマストは1本3,000万円。
でも彼が「俺は冒険したいんだよ」「人間1人という人類最小単位で、世界一大きな地球の自然環境に挑みたいんだよ」と声をあげると、3億、4億のお金が彼に集まる。
もちろん簡単に集まってるわけではないはず。
でも集まってることは事実。
そんなわけで、白石さんて元祖クラウドファンディングの王者なんじゃないかと思うようになりました。
クラウドファンディング
クラウドファンディングっていうのはこれです。
クラウドファンディングとは、目的を持った事業法人や個人に対し、インターネットを活用した仕組み(プラットフォーム)を通じて、不特定多数の出資者が集まり資金提供を行うことです。
出資者は、各サービスサイトに提供されるプロジェクトの情報から自分が共感したプロジェクトやサービスに資金を提供し、出資後はプロジェクトの実施状況の報告を受けたり、見返りとしてサービスや商品を受取ったり、現金配当を得たりします。http://kakaku.com/crowdfunding/
つまり、多くの人から事業資金や寄付を集めて、それを元手に活動しようということです。
なんだか昔からありそうな仕組みですが、「お金を集める場所がインターネット上である」というのがクラウドファンディングの新しさらしいのです。
でも、相性の良し悪しがあるらしく、有名が芸能人でも全然お金が集まらないことも多々あるらしく、、、。
キングコング西野亮廣
絵本『えんとつ町のプペル』の制作費用約1億円をクラウドファンディングで集めた芸人のキングコング西野亮廣はクラウドファンディングについてこんなことを言っていました。
「お金」とは信用を数値化したもの
「この人なら大丈夫、任せられる」というような信用度が高い人にお金は集まるらしい。
そして、
クラウドファンディングとは信用をお金化する為の装置
だから、
同じ企画でも100万円集まる人と1円も集まらない人がいるが、両者の差は、企画者の信用度に他ならない。
ということらしい。
そして、『好感度』と『信用』、『人気度』と『認知度』は全く別物だから分けなければならないとも言っている。
これらは全て、キングコング西野の新著『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』の中に書いてあることです。

キンコン西野について、最近テレビで本人見ないなぁ、絵本を無料公開して炎上してたなぁくらいの認識しかない人はもったいないです!
おせっかいかもしれませんが、
あの人が「なぜ最近テレビに出ないのか」「なぜ絵本を無料公開しているのか」、本を読んで知ってみると現代の日本の構造や、これから数年後にぼくたちが直面する「仕事(つまりお金の稼ぎ方)」への捉え方が大きく変わるんじゃないかと思います。
キンコン西野流、お金の集まり方
西野さんが著書の中で書いているお金の集まり方を簡単に紹介しておきます。
さきほども書いたように、お金とは信用を数値化したものです。
たとえば、スマホを1日に10台店頭販売できる人は「私はスマホを1日に10台店頭販売できる人ですよ」という「信用の証明書」がもらえます。
で、その人がお腹が空いて高級レストランでステーキを食べたいと思えば、「高級なステーキ」と「信用証明書」を交換してもらう。その時に、自分が握っている信用証明書の価値(信用度)が低ければ、高級ステーキとは交換してもらえず、チェーン店のステーキに換わったりします。
ぼくたちは、この信用証明書のことを「お金」と呼んでいます。
つまり、この人は「スマホを1日に10台店頭販売できる」から「高級ステーキを食べることができる」ということになります。それが信用度。
だから、西野さんの考え方としては、お金を集めるには信用を集めればいい。
キンコン西野流、信用の集まり方
じゃあ信用を集めるにはどうするか??
そこで出てくるのが西野流3つのポイントです。
- 嘘をつかない
- 意志を明確に表明する
- 意志を表明できる環境を作る
タレントという職業は好感度が重要だからグルメの番組なんかだと嘘をついてでも「美味しい」と言わなければいけないらしいのだけど、
現代はツイッターやインスタグラムが大流行しているから、翌日にはテレビで紹介されたその店の「本当の味」が全国にさらされてしまいます。
嘘をつくことが難しくなっている。
単純な話、あなたは嘘をつく人と嘘をつかない人と、どちらが信用できるでしょうか?
キングコングの西野さんは「嘘をつかないようにしている」
「美味しくない」と思ったものを「美味い」と言わなくても良いような環境づくりをしている。
らしいのです。
とまぁこんな感じで、本にはいろいろ書いてあるのですが、これ以上気になる人は『革命のファンファーレ』を読んでみてください。「最近テレビおもしろくないなぁ」なんて思ってる人にとってはめちゃくちゃ面白い話ですよ。
白石さんの体現
で、話は戻って白石康次郎さん。
なぜキングコング西野の話を持ってきたかというと、西野さんがお金を集めた考え方と、白石さんが「俺は冒険したいんだよ」と言えば数億というお金が集まる理由が同じだなって思ったからです。
白石さんて、物事をストレートに話す人だから、話を聞いていても「嘘つかないだろうなぁ」って感じがものすごい伝わってくるんです。そして何より、相手によって態度を変えない(らしい)。相手が大臣だろうとプロのアスリートだろうと、おばあちゃんだろうと子どもだろうと、同じ態度で相手と関わるから、「裏表のない人なんだろうなぁ」って感じも、ものすごい伝わってくるんです。
だからさっき挙げた、
- 嘘をつかない
- 意志を明確に表明する
- 意志を表明できる環境を作る
を白石さんは実行しているなって思うんです。だから裏表なく生きていけるし、多くの信用(つまりお金)が集まるんだろうなと。
よく、「世の中の多くの人は場面場面で仮面を付け替えて生活してるんだよ」って言われます。
会社での仮面、学校での仮面、家での仮面、ネット上での仮面、恋愛中の仮面、、、、
英語で「人」は「パーソン」、「Person」の語源はラテン語の「Persona(ペルソナ)」で、「仮面」という意味なんだそうです。
そんなに付け替えてたら大変ですね。
そんな仮面を、「この人は1つしか持ってないんじゃないか?」「どこへ言っても同じ仮面なんじゃないか』って思える白石康次郎さん。
そんな裏表の無さ、純粋さに多くの人が魅力を感じて憧れているんじゃないかと思います。
『精神筋力』
白石さんのこの魅力というのも、海や山で何度も死線を乗り越えている白石さんだからこそ出せる魅力なんでしょうね。
ぼくが想像すらできないような危険な体験や辛い経験をたくさんされているから、人よりたくさん笑うことができるんだと思います。
骨は折れると太くなる。心も折れると強くなる。
そんな名言を体現してくれている白石さんの著書や対談CDがありますのでぜひ一度「白石ワールド」を感じて見てください。
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