子どもにとっての安全の基地《Safety Base》

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子どもには社交的•外向的になって欲しいと願うお父さんお母さんは多いかと思います。

 

ではどのようにすれば、子どもの社交性が育つのでしょうか。

どうすれば初めての場所に行った時に、物怖じせずに遊べるのか。

 

 

公園などに遊びに行った時、

初対面の相手に対しても自分から話しかけることができる子どももいれば

いつまでもお母さんの脚にしがみついて中々遊び出せない子どももいます。

 

 

さて、それはどうしてでしょうか。

 

生まれながらの気質でしょうか?性格でしょうか?

 

 

 

ぼくが保育士になるための大学に通っていた時代、

ある授業で「安全の基地」という単語を学びました。

 

 

正確に言うと「子どもにとっての安全の基地」です。

 

 

授業で学んだのは、

その安全の基地があるから、子どもたちは集団生活や社交的な場に勇気を出して踏み出していける。様々なことに挑戦していける。もし「子どもにとっての安全の基地」がなければ、子どもは新たなことに踏み出す勇気が持ちにくい。

 

というようなことでした。

 

 

基地というのは、別の言い方をすれば「帰る場所」です。

軍隊の基地などを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれませんが、

激しい戦いの後で傷ついたり疲れたりしても、

基地に戻れば他の仲間が守ってくれる。傷を癒してくれたり、安心して過ごせる場所が基地です。

 

イメージの話ですが兵士たちは、最前線に出撃したとしても状況が危うくなったり怪我をして傷ついたら「基地に逃げ戻ればいい」という安心感があるから、その安心感を胸に思いっきり戦うことができるんだと思います。

 

 

同じように子どもたちも、

赤ちゃんの頃はいつも親を始め誰かしら大人が身近にいていつも守ってくれていた状況から、

ある程度大きくなると、保育園や幼稚園に通うようになり、小学校へと進んでいきます。

そしてそこには今まで常に近くにいてくれた親の存在はありません。

 

園や学校では、

子どもたちは親が近くにいない状況で新しいことに挑戦することになるし、

友だち作りや「いーれーて」の一言だって、

「仲間に入れてもらえなかったらどうしよう」という不安を抱えながら過ごすわけです。

 

 

ぼくが大学の授業で習ったのは、

 

そういった状況で、「子どもにとっての安全の基地」がしっかりと作られていれば

戦場の最前線で戦う兵士のように、

「傷ついても基地に戻ればいい、そしたら傷を癒してもらえるから」という安心感を持って、

友だち作りや新しいことに挑戦していけるんだよ

 

ということでした。

 

そしてそれは子どもにとって、場所ではなく人である、ということでした。

 

 

つまり、「子どもにとっての安全の基地」というのは、

絶対的な安心を得られる場として子どもが信頼を寄せている存在であり、

 

多くの場合、母親や父親がその存在を担い、

そして子どもと親との間にある「絆の強さ」や「信頼関係の太さ」が子どもに大きく影響するということになるんだと思います。

 

 

 

4歳や5歳の子どもにとって、

全く経験のない新しい挑戦をしなければならない時に、

 

「失敗してもお父さんやお母さんは味方がいてくれるから大丈夫」

「もし仲間はずれにされたらお父さんやお母さんの所に戻ればいい」という思いがあるだけでどれだけ安心感に繋がるか。

 

 

「絶対的な味方がいる」と思うだけで人は強くなれる。

 

 

 

じゃあ4歳や5歳の子どもたちは、

いつ頃、どうやって安全の基地を見つけることになるのでしょうか?

 

4歳や5歳に限らずですが、

それは生まれてから日々の関わりの中で少しずつ作られていくものなんだと思います。

 

 

4歳になったその日に

「はい、あなたももう4歳になったから今年のプレゼントはこれ、【安全の基地】よっ(ドンッ)この基地を頼りに明日からはいろんな挑戦して、社交的になりなさいね」なんてことにはならないはずです。笑

 

 

 

小さい頃から近くにいてくれて、

ご飯を食べさせてくれたりオムツを替えてくれたり、

お風呂に入れてくれたり添い寝してくれたり、

そういった関わりの中で「この人は信頼出来る」と感じ、

子どもたちは自分にとっての安全の基地がどこなのかを知っていくことになります。

 

 

もし、自分にとっての安全の基地がわからないまま

いきなり飛行機から戦場のど真ん中にパラシュートで降下させられて、

「今からここで戦えー!!!」「やらなきゃやられるぞ〜!!」なんて言われても、

仲間もいない、基地もない、どっちに向いたらいいのかもわからない

そんな状況では不安ばかりが募って、一歩を踏み出すどころじゃないと思います。

 

 

 

そして、

ぼくは子どもにとっての「安全の基地」は、お父さんやお母さんが担うことが1番望ましいと思っています。

 

 

保育園や幼稚園では、

先生たちが親身になって子どもたちと関わりますが、

例えば子どもたちが親じゃなく保育園や幼稚園の先生を安全の基地だとした場合、

 

そこを卒園してしまった後、その子はどうすればいいのでしょうか?

小学校での生活や中学校•高校での生活はどうすればいいでしょうか?

もっと言えば社会人になってからも。です。

 

「絶対的な味方」の存在はとても大きいと思います。

そして、その存在は小学校や中学校に行っても身近かに感じることのできる存在がいいと思います。

 

 

保育園や幼稚園の先生が担えるのは、最前線の近くにある燃料補給所か一時退避所くらいです。

 

もちろんそういった場所も子どもにとっては必要だと思いますが、

やっぱり1番大切なのは、おおもとの1番大きな「安全の基地」の存在でしょう。

 

その意味で「子どもにとっての安全の基地」というのは親が担ってあげることが、

1番子どものためになるんじゃないでしょうか。

 

 

 

そして最後に、

あなたにとっての「安全の基地」はどこかにありますか?

 

大人になれば「安全の基地」の場所も変わったり数が増えるかもしれません。

それはパートナーであったり、親友であったり、、、

 

安全の基地が一つあるだけで、生活の気分が全然変わっていくと思います。

子育てにしても社会人生活にしても、「安全の基地」の存在があると

壁や逆境も乗り越えやすくなるかもしれません。

 

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