自分のことを「役立たず」だと思っている人がいます。
周りから「役立たず」だと言われる人がいます。
そう思ったり、言われたりするのは
「役に立たない」ことがどれだけ重要なことか分かっていないからかもしれません。
役に立たない人は、言い換えれば無用な人とも言えます。
でもこの無用が実はすごく大事なんじゃないかと思います。
物事ってなんでもそうだと思いますが、周りから必要とされていると、案外早く絶えてしまいます。
周りから不必要だとされていると、案外太く大きく長くなることができます。
「レッドリスト」をご存知ですか?
動物の絶滅危惧種が掲載されたリストです。
そのリストの中には、世界中のハンターから狙われて乱獲され、数が激減してしまった動物たちがいます。
その動物たちは周りから必要とされているから絶滅しそうになっています。
逆に、
世界中で不必要だと判断される生き物の代表格、ゴキ◯リがいます。
彼らは可哀想ですが、何か悪いことをしているわけではないのに、世界中の人たちから嫌われています。
でも知ってますか?彼ら、2億5千年前からずっと存在しているんです。
恐竜よりも古い時代からずーっといるわけです。
しかも1億3000万人が住んでいる日本には、236億匹のゴキちゃんが生息してると推定されているそうです。地球単位でみれば1兆4853億匹ですって。(https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴキブリ)
人口70億人の地球に1兆4853億匹って。
人間は飲まず食わずを続けると3日で死ぬと言われていますが、
ゴキ◯リはその状態でも40日くらい生きるそうです。
進化したんですね。必要とされないから。
本気で生存競争したら絶対勝てませんね(笑)
このように、周りから無用だと言われてる方が大きくなることがわかります。
「役立たずなのに長く繁栄してる」んじゃなくて、
「役立たずだから長く繁栄してる」というこの世の理みたいなものでしょうか(笑)
はい、ここまで書いて思いましたが、これはたとえが悪いです(笑)
ぼくが言いたいのは「周りから不要とされるゴキ◯リみたいな存在になろう」ということではありません!!
近い部分はあるけど(笑)
違う言い方をします。
例えば、花びん。
花びんは中が空洞です。中に無用な空間があるということです。
でも、その空間がなければ花びんに花はさせません。
車の中も、電車の中も、家の中も同じです。
車内や壁の中は決まって空洞。何もない空間、無用な空間が広がっています。
でもその空間があるからこそ、車も電車も人が乗って使うことができる。家の中に家具を置いて暮らすことができる。
無用な空間がないと有用な空間にはなり得ないということではないでしょうか。
そして、どんな物でも、何もない無用な空間が多いほど、有用性が高くなります。
軽自動車の車内と大型バスの車内や
アパートの一室と東京ドームのドーム内を比較してみれば、
無用な空間が多いほど、有用性が高いとわかります。
一見何もないと思われる場所や空間、無駄だと思われる部分こそ、本当は役に立つことが多いんです。
だから、周りから「役に立たない」と言われる人や自分のことを「役立たず」だと思っている人は、役に立たないんじゃなくて、実は無用な部分が多いというだけで、裏を返せば有用性が高いということになります。
もちろん「有用性」だって大切です。車に屋根やドアがなかったり、家に壁も屋根もなかったら、、空間にすらなり得ません。だから有用性も大切。
かといって、有用性しかないというのも考えものじゃないでしょうか。
多くの人は、役に立つ技術、便利な技術を手にしようとし、より有能になろうとします。
でも、有能になることばかり追い求めていると、人間的な幅も狭くなるし、底も浅くなるんじゃないかと思うんです。
先ほども言いましたが、
一見役に立たない空間があるから有用性が高くなるんだとすれば、
無駄なことや役に立たないことがたくさんできるからこそ、人間的に魅力があるんじゃないかなと。
仕事はめちゃくちゃできるのだけど人間的に何か欠けていると思う場合はもしかしたら、その人は実用的なこと•有用なことばかりに焦点が合っていて、有能になろう有能になろうと力が入りすぎているのかもしれません。
無能が多くてもいいじゃないですか。「無能」と言いますが、本当の意味で完全に無能な人なんてこの世にはいないと思います。絶対何かはできる。☆Welcome無駄☆
そんなことを頭に置きながら、ぼくはこれからも無駄なこと、役に立たないことにどんどん焦点を当てていこうと思っています。
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